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カウンセリングルームセンター南ロゴ 家族の対応 ひきこもり編

カウンセリングルームセンター南は家族からのひきこもり相談に対応いたします。

ひきこもりの意味

ひきこもりは状態を表す言葉にすぎませんが、その実態には多様なものがあります。ひきこもりという言葉を「ひく」と「こもる」に分け、2つの言葉からひきこもりにどんな意味があるのかを考えることはひきこもり当事者の心情を理解する上でとても重要になります。

ひきこもりの定義

平成15年の『ひきこもり対応ガイドライン』では、「20代後半までに問題化し、6ヵ月以上、自宅にひきこもって社会参加しない状態が持続しており、ほかの精神障害がその第一の原因とはかんがえにくいもの」と、精神科医の斉藤環氏が提唱している社会的ひきこもりの定義を引用するに留まっていました。
その後、平成22年の『ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン』では、「様々な要因の結果として社会的参加(義務教育を含む就学、非常勤職を含む就労、家庭外での交遊など)を回避し、原則的には6ヵ月以上にわたって概ね家庭にとどまり続けている状態(他者と交わらない形での外出をしていてもよい)を指す現象概念である。なお、ひきこもりは原則として統合失調症の陽性あるいは陰性症状に基づくひきこもり状態とは一線を画した非精神病性の現象とするが、実際には確定診断がなされる前の統合失調症が含まれている可能性は低くないことに留意すべきである」と定義されました。

ひきこもりの統計

平成22年の調査によれば、ひきこもりの当事者がいる世帯数は25万世帯に及びます。この数は、世帯を単位としてますので少なく見積もられていることになります。また、統計は有効回答数をもとに計測されるものなので、実際には表面化していないひきこもりの数は40〜50万人いると考えられ、ひきこもりという概念を広くとれば100万人規模の社会問題として考えられています。

ひきこもりの原因

ひきこもりは、生物学的、社会的、心理的といった複合的要因によって生じると仮定されています。単一の原因説はいまのところ信憑性がありません。また、原因探しの行きつくところは大抵親の育て方が悪かったということになると思いますが、根拠がないことなので思い込むのはやめましょう。しばしば、親はひきこもり当事者に育て方について責められます。その場合に謝るか謝らないかと悩まれる方が多くいらっしゃいますが、謝っても謝らなくてもうまくいかないものなので、どう謝るか、どの点を謝るかといったことを考えていくことが重要です。

ひきこもりの分類

平成15年のガイドラインでは、上記の要因に従って生物学的、社会的、心理的といった分類に留まっていましたが、平成22年のガイドラインではそれに関連して、精神障害群、発達障害群、パーソナリティ障害群という3つの分類が設定されました。当ルームでは、特にパーソナリティ障害群にあたるひきこもり支援に力を入れています。また、パーソナリティ障害群のひきこもりは、さらに3つの下位分類に分けることができ、それぞれ異なる特徴を持っていると考えています。

ひきこもりの特徴

全てのひきこもりの方に当てはまる特徴はありませんが、家族拒否、家族への命令、家族への暴力、自室または共有スペースの占拠、昼夜逆転、インターネットへの没頭、不潔な身なり、金銭要求、清潔さや整頓などの強迫的行為などが見られることが多いです。これらは、同じように見えても原因が異なることがあります。例えば家族への暴力では、あるひきこもり当事者は自分のイライラを家族に一方的にぶつけているけれど、別のひきこもり当事者は家族が先にイライラをぶつけてくるために反発しているのだといったような違いが見られますので、まずは家族が自身の行動について振り返ってみる必要があります。

ひきこもりの家族対応

ひきこもり問題を家族だけで解決しようとするのはやめましょう。周囲に隠すことで家族自身の人間関係が希薄となり、家族全体がひきこもり状態になってしまいます。家族自身が社会を信用するという態度で当ルームに相談に来てください。家族が先に社会を頼らなければ、ひきこもり当事者も社会に出られません。また、ひきこもりの方を外出させる、社会参加させることを第一にさせようと思っても効果はありません。家族関係が壊れるだけなのでやめましょう。まずは、ひきこもり当事者が、ひきこもりながら何をするかを考えていける環境を整えましょう。ひきこもっていても喜びを感じたり楽しみを見つけたりしてもいいはずです。しかし、だからといって家族が全く関わらないということもよくありません。「見守っているだけでいいのか」と言われる家族の方も多いですが、実際には見守ることなどできてはいないことがほとんどです。それほど、見守るというのは難しい態度なのです。当ルームの相談の中で、本人にどう関わったらいいのかを家族の方に見つけていってもらえたらと思います。

ひきこもりへの支援

いきなりひきこもり当事者を集団参加させようとしてもうまくいくことは少ないです。まずは家族の相談から始めましょう。家族の電話相談に始まり、家族が継続して相談機関に行くようになり、一人の相談員と対応を検討することを積み重ね、その後、機会を見つけて相談員とひきこもり当事者が関わっていくようになることが多いです。大変でしょうけれど、そういった家族の継続的な協力がとても重要になります。ご本人が相談に来られるようになった後は、集団経験をしたり、就労体験などをしたりして、少しずつ社会参加に近づいていくことになります。

ひきこもりからの回復

外出できることだけが回復ではありません。ひきこもり支援のポイントは、時間、空間、人間という3つの間の回復です。時間については、昼夜逆転をせずにある程度のスケジュールを立てて日々の生活を行えるようになること、空間については、自宅以外に外出先を見つけること、人間については、相談できる人を家族以外に見つけ、他人の嫌なところや面倒くさいこともある程度引き受けられるようになることなどが目標となります。

ひきこもりとカウンセリング

カウンセリングには、ひきこもり当事者の回復に必要な安全な時間、空間、人間がそろっています。カウンセリングの時間は50分間と決められているので、対人関係の苦手な方でも負担は少ないです。また、1週間に1回同じ曜日で行うことで、ひきこもっていた時には失われがちな、1週間という感覚が蘇ります。空間については、カウンセリングに来るということそのものが外出先となりますので、ひきこもりからの回復に直結します。往復の道中に起こることや見聞きすることなども適度な刺激となり、元気になっていかれることも多いです。人間については言うまでもなく、お会いさせていただくのはカウンセラーなので、不用意に傷つけたり、説教をしたりすることはありません。最初はお互いに緊張して当然ですが、次第に慣れていきます。安心していらっしゃってください。

以上が、当カウンセリングルームのひきこもり支援の考え方の基本となります。ひきこもり当事者およびその家族を一層追い詰めるような助言は致しません。当事者だけでなく家族の心情や状況も理解させていただいた上で、どのように問題に取り組んでいったほうがよいかを提案させていただきます。より詳しく知りたい方、実際にご家庭にひきこもりの方がいらっしゃる方は、当ルームの心理講座の一つ「ひきこもり講座」を受講してください。先延ばしにせず、早い内にいらっしゃることを望んでいます。

【参考】
平成15年 ひきこもり対応ガイドライン 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/topics/2003/07/tp0728-1.html

平成22年 ひきこもりの評価・支援に関するガイドライン 厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000006i6f.html

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